【2025年度カレンダ】巾着袋 ゆず

たくさんの作品の中からご覧頂きありがとうございます☆

大きさ：縦17cm　横18cm
素材：生地、綿100%　紐、アクリル100%　
　　　芯(リーフ)、ポリエステル100%

メイク小物やお菓子など、バッグの中のごちゃごちゃに
困られたご経験はないでしょうか？
幅広い用途に使えて、
バッグから取り出した時にも素敵だなと感じるような
シンプルな小物入れが欲しいなぁ
との自身の悩み事から製作が始まりました

袋物の定番、といいますと
真っ先に浮かびますのが巾着袋
やっぱり定番の形はすごいと気づくまで
たくさんの試作を重ねて現在の作品に辿り着きました
技術や芸事は基本が一番難しいといわれていますが
私もこちらの作品を通して
それらを実感することも多かったです
その理由は生地の厚み具合や質感などによって
型紙や糸調子、縫製のスピードなど
様々な微調整が必要になってきます
ですので作品ごとに型紙を変えてみたり
調節を加えながら製作を行っています

巾着袋の大きさにつきましては
バッグ用のポーチとして使いたかったので
サイズ感をちょうど良い感じで
収まるような大きさにしてみました
また生地が一枚ですと
なんとなく頼りない感じがありましたので
生地を裏表の二枚仕立て仕様にしてみました

こちらの型の巾着袋は私も便利に使っておりまして
普段はメモ帳と筆記具入れにしてみたり、
お菓子などの小物入れとして使っております
旅行時には下着やウェットティッシュなど
小物入れとして使っており
持ち歩きたい収納したい物によって
フレキシブルに対応してくれるのが
巾着袋の良さかなと実感しています

お客様からは下記のようなご感想も頂きました
「バッグの中がすっきりしました」
「お菓子を入れてプレゼントします」
「つくりがしっかりしていますね」

こちらの作品はそんな基本形の巾着袋を
ゆずに見立ててつくってみました
みかんにも見えるぞ、といった風貌ですが
製作者といたしましては
「ゆず」として品名を記したいと思います
また、使っております生地の柄は
千鳥と波模様になっているのですが
「千」という数字にはたくさんの数を表すため
縁起数字として古くから用いられているそうで
「波」には荒波を乗り越える、との意味合いもあるそうです
お色味は鮮やかなお色ではなく落ち着いた
和の色調のお色でからしのようなお色味、とお伝えしたほうが
わかりやすいかもしれません
ややハリのある、シャリッとしている質感の生地です
初冬の収穫したての柚子、といったイメージにて
アクセントに葉っぱもつけてみました

[ 巾着袋コラム ]
日本人に馴染みの深い巾着袋
巾着袋は縄文時代には既に使われていたそうで
時代劇ではお金を入れているシーンをよく見かけますよね
巾着袋の使い方は簡単で紐をを引っ張るだけで開閉することが出来
使わない時はぺたんこになるという小物です
シンプルイズベストというのはこうゆうことなのかな
機能性が高いよく出来た形なのだな～と感心したのでありました
ですので古代から現在までこの形が残っていて
使われている理由もわかった気がいたしました

[ 作品につきまして ]
シーズンごとに生地の仕入れが変わりますので
再販ができない作品となっております
制作につきましては丁寧にと心がけておりますが
全ての行程を手作業で行っておりますため
少々の歪み等がある場合がございます
縫製には服飾等のプロフェッショナル現場でも
使われております、工業用ミシンで縫製をしています
柄のある生地におきましては偏りがないようにと
裁断をしておりますが柄の出方がそれぞれに異なっています
生地は水通しを済ませてから制作を行っております
生地の水通しとは生地がまだ一枚の状態の時に
予め水通しをすることで比較的
縮みの防止になるとされている方法です